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実験レポートがなかなか捗らないので少しだけ気分転換にブログを書くことにする。

 

 先日ゼミ配属が決まり、昨日そのゼミでの歓迎会という名の飲み会が開催された。

大学に入れば友達同士やサークル等々での飲み会なんてのは頻繁に行われているんではないだろうか。僕は大学でサークルに入ってもいなければ友達も出来ていないので当然そんな機会には恵まれておらず、昨日のそれが初めてのものとなったのだけれど。

 

そんな場所で必ず行われるのが、自己紹介。

 

初対面の人に自分はどんな人間であるかを説明するものだけれど、これが大の苦手だ。

夢中になるほど何かに没頭できるような人間ではないし、長年続けていることもない。自慢できることもなければ自虐できることもない。自虐、に関して言えばないのではなく気づいてないふりをしているだけかもしれないが。とにかく自分がわからない。自分を紹介できない。昨日は、周りの人達が面白おかしく自分を語って笑いを誘ったり、周囲から感心の声があがったりするようなことを言っていたこともあり、その人たちがひどく恨めしかった。自分をアピールすることは就活でも必要なスキルだし、もうすぐにでも身に着けなくてはいけないんだろう。自分のいいところなんて一つもないんだけど、引っ張り出さなきゃならない。乾いた雑巾をいくら絞ったところで水は出ないんだけどね。

趣味は何、なんて聞かれた日には一日中悩んでも答えは出ないだろう。本を読むのは好きだけど読書家なんて大層な肩書きを持てるほど本を読んでいないし、読書なんて答えたら次に来る質問は必ずどんな本が好き、に違いない。食事だけでなく読書に関してもあまり好き嫌いしないタイプだから、どんな本と言われても困る。

散歩、なんてのはいいかもしれない。休日に、家から出ようと思うことなんてこの先もきっとないんだろうけど。そういえば、昔から冬の夜を歩くのは好きだったなんてどうでもいいことを思い出した。静かだからだろうか。

 

自分を知ってもらうための自己紹介を苦手とするのは、他人に自分を見せるのが苦手だからというのもあるかもしれない。家族との会話すら厭わしいと思ってしまう自分にとって、他人を信用するのが苦手な自分にとって、自分を晒すという行為にひどく抵抗がある。どこまで自分を見せても大丈夫だろうか、この距離感は相手にとって適切だろうか、なんて色々考えて考え込んで結局その機会を逃してしまうのだ。

 

そんなわけで昨日は特に言うことが見つからず自分を紹介できていない自己紹介を済ませた後、こう言えば良かっただとかこれは言わなければ良かっただとかの後悔と共に自己紹介のテンプレみたいなのを作っておこうと思った歓迎会だった。

 

 

やっぱり思ったことを言葉にするのは難しい。

じっくり考えて書くことのできるブログですらこんな始末なのだから、会話なんてもってのほかなんだろう。